花巻市中心部にあるマルカン大食堂に行ってきました。
マルカン大食堂があるビルは元々マルカンデパートがあった建物。平成27年夏に耐震診断を実施したところ不適応と診断され、老朽化で部品調達など施設補修が困難であること、改修や建て替えには多額の費用が必要となること、不特定多数の人が訪れる店舗で安全性を確保できないことから存続は困難と判断、翌年6月7日をもって閉店しました。日食なつこの「あのデパート」と言う曲のPVはこのマルカン百貨店を舞台にしています(日食なつこは花巻市出身)。その後、市民の署名運動、承継会社の設立等もあって食堂が復活、耐震補強も完了して現在に至ります。ちなみに「あのデパート」はアニメ「呪術廻戦」にも登場するとか。
花巻駅からは徒歩で20分ほどの距離にあります。バスもあるのですが時刻表を見ると歩いた方が早く到着できそうでしたので歩いてみました。途中軽便鉄道の遺構があったりして宮沢賢治の世界がここにあったことを知ることが出来ます。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルとなった鉄道として有名ですが、「シグナルとシグナレス」、「岩手軽便鉄道の一月」もこの軽便鉄道がモデルとして描かれたのかと思うとそれだけで嬉しくなります。





建物は坂を下った先にありました。「あのデパート」の歌詞の2番にある「小さなデパート」と言う言葉がピッタリ。出入口は人がひっきりなしに出入りしていました。建物の1階は雑貨店、2階は博物館、そして6階は大食堂となっています。


今回はまず大食堂へ。「あのデパート」のPVそのままの世界。そして、14時近いと言うのに多くの人が。観光客もいましたが、地元の方が多かった印象です。名物のナポリかつを食べようと思いましたが、ショーウインドウのサンプルと運ばれている実物を見て断念。あまりの量の多さに驚きました。食べきれないことはなさそうとは思いつつ、このあと結構歩くことを考えたらちょっと無理だったかな。と言うことでチャーエッグ(ニンニク味のチャーシューをハムエッグ風にした料理)とソフトクリームを注文。ここはカードやPayPayが使える上に席にあるQRコードでモバイルオーダーも可能。昭和の雰囲気があふれる場所ですが、先進的な取り組みもされていました。



多くの家族連れ、お年寄り、観光客と多くの人で賑わう大食堂。それにしても定食とかの量を見ると結構な盛りですが、みなさんほどんと完食されていますね。食器を下げる棚のすぐ側だったのですが、食後とは思えない綺麗なお皿が並んでいましたよ。

ソフトクリームはあまりに大きいので箸で食べるのが通常なのだとか。味は昭和時代によく食べられていたちょっとジャリジャリ感のある甘さ控えめのアレでした。中は空洞になっているものの、食べるのに結構時間がかかりました。ぼんやりしていると溶けてくるので要注意。


昭和レトロとはあまり言いたくはないのですが、ウェイトレスさんの制服や店内のインテリア、ショーウインドウなど昭和世代には懐かしい食堂でした。



食後に建物内を徘徊。7階はあのデパートのPVで使われた屋上がありましたが、施錠されていました。2階は博物館でしたが時間の都合で訪問出来ず。1階は雑貨店でした。こちらの数点のお土産を購入。



駅からは徒歩で20分ほど、バスで10分ほどの花巻市中心街にありますので、公共交通機関で行くとちょっと遠いですが街中にある宮沢賢治の足跡を探しながら行くのも楽しいかも知れません。少しだけ「ほんたうのさいわひは一体何だらう。」と思わせてくれる小さな旅でした。