出展記録【FERRO Mari e Monti】

　3年ぶりの開催となった第9回FERRO Mari e Monti。イベント開催前夜に葉山地方は結構な暴風雨となり東京湾フェリーが欠航してしまうのではないかと言う不安もありましたが、明け方には天候が回復したのでとりあえず久里浜港に向かいます。始発の出港1時間前に運航状況が公式サイトに掲載されましたが「運航（高荷制限）」とのこと。今回はハイエースでの移動でしたので若干不安がありましたが高荷制限は大型車両に適用される制限のようでしたので一安心。

　久里浜港に到着すると、前方に見たことがある車両が。出展者様の中には東京湾フェリーで移動する方もいらっしゃったのですね。久里浜港に到着してしばらくすると窓口がオープンしたので往復の乗船券を購入し、第1便のフェリーに乗船して対岸の金谷港に向かいます。まだ港湾内にいると言うのに船体が結構動揺します。その後「本日は強風のため、船体が大きく揺れることがございます。」と。確かに正面に見える風景は山が見えたり見えなくなったりしましたし、船内を歩くと漫画で描かれる酔っ払いのようにSの字に歩くことしか出来ませんでした。普段船酔いをしない私でもちょっと辛かったかな。座っている分には平気だったのですが。

　この日は看板犬のムクも久しぶりに出勤。同じく看板犬だったジュンが虹の橋を渡ってからは動きも穏やかになり、最近では1日のほとんどを寝て暮らしています。それでも人懐こい性格は相変わらず。現地で来場される皆様に対して上手に接客出来るんではないかと思い、暑い季節が過ぎて開催されるこちらのイベントに参加することとなりました。

　早朝に起きたので眠かったのですが船体動揺もあって寝る間もなくフェリーは金谷港に着岸。会場は金谷港の目と鼻の先にある鋸山美術館の駐車場なので迷うことなく現地に到着。関東でこれだけ大規模なヴィンテージバイクのイベントはないので開催を楽しみにされていた方も多いのではないかと思ったり。初日はフリーマーケットや講演会などが開催されるスケジュール。と言うことでまずはフリーマーケット出展のための準備をします。搬入時間は2時間。搬入時間開始直後に到着したのでのんびりと準備。地面が結構濡れていたのでウェア類の展示はイベント開始直前にセッティング。いつメンの出展者様とワイワイとセッティングをしているうちにフリマのオープニングの時間になっていました。簡単に言いますと、オープニング時間と気づかないくらい人がいなかったと言うことで。

　そんな中、今回新潟県から出展された方がとんでもない自転車を持ってこられました。日本女子ロードレース界黎明期に活躍した選手である阿部和香子さんのバイク。某所に打ち捨てられていたものとのこと。歴史ある自転車と言うには辿ってきた歴史が残念ではありますが、サルベージされた奇跡には驚くばかりです。

　初日は10時からFAMILY/EASY RIDEが開催され、その後自転車コンテスト、講演会、映画上映会などのイベントが開催されました。夜は前夜祭が開催され、素敵な音楽を聴きながら美味しい食事を頂くことが出来ました。前夜祭では公式フォトグラファーの露木正行氏の講演、抽選会も催され、抽選会では当店代表、私とも抽選会で運良く賞品を頂くことが出来ました。

　イベント2日目。天気も悪くなく、絶好のライド日和。この日は朝7時からライドの当日受付が始まるため、その前に出展のセッティング。フェリーの始発が7時に金谷港に着岸するとライダーの皆様が続々と受付にいらっしゃいました。前日の静けさが嘘のように賑やかな会場。フリーマーケットにも多くのお客様にご来場頂きました。

　9時からコース別に順次スタート。ライダーの皆様が出発するとその後は特にやることもなくなりまして疲れからかいつの間にか爆睡していた私。日なたから日陰に移動した看板犬のムクと隣同士で寝ておりました。

　ショートコースの参加者様がゴールする中、当店代表もゴール。ミドルコース参加者の中で5位以内に入っていたのではないかと思います。確かミドルコースで最後尾に着いて走ると聞いていたので驚きました。

　参加者様が次々と帰ってくる頃になってかなり強い風が吹き出し、皆様は向かい風で相当苦労されたとか。そこで気になるのは帰りのフェリーが運航してくれるかと言うこと。強風が吹く直前まで公式サイトでは「運航」の表示でしたが改めて確認すると「運航（高荷制限）」の表示。それと前後して他出展ブースの商品ハンガーが煽られて倒れたりしだしたため、主催者様に許可を得て撤収することに。クローズ時間より1時間ほど早めになってしまいましたがフェリーで帰社することとなりました。

　金谷港に到着すると結構多くの車がフェリーの到着を待っていました。ふと港を見ると本来出港済みのはずのフェリーがまだ出港していませんでした。まさかこのあと休航になるのでは？と言う不安がよぎりましたが久里浜港から来たフェリーに乗船することが出来、2分ほど遅延したものの無事出港しました。往路と同じように復路も船体動揺が結構ありましたが往路ほどではなく。知り合いのご夫婦とお友達と一緒の席になり、綺麗な夕焼けを愛でつつ40分の船旅を楽しみました。

　最終走行者のゴールを見届けることが出来なかったことは心残りですが、主催者様から「安全第一ですよ。」とのありがたいお言葉を頂き、一足お先に現場を離れることとなりました。

　主催者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。