10月最後の週末に茨城県土浦市で開催された「BIKE & CAMP KANTOU」に参加してまいりました。今回は出展ではなく、出展や移動手段の検討のための視察が目的です。ですので、このブログは当店の備忘録的に作成した内容となっておりますので長文になります。
このイベントの名前のとおり本来であれば自転車で会場まで来てキャンプをするのが理想ではあったのですが、結論から申し上げますと徒歩キャンプと相成りました。出発から現地まではバスと電車を乗り継いで行ったのですが、荷物の重さ以外に特に不満なことはありませんでした。強いて言えば、時間距離があるので早朝の出発になったことで超早起きをする羽目になったことくらいでしょうか。
今回はお店のあります葉山から霞ヶ浦湖畔まで公共交通機関を利用しての移動となった訳ですが、そのルートは、
・葉山→逗子(バス)
・逗子→土浦(鉄道。上野乗換え)
・土浦→霞ヶ浦湖畔(バス)
となります。上野からはこの日から運行が始まったサイクルトレインに偶然乗車することになりました。サイクルトレインはB.B.BASEとは違い、一般の車両に輪行袋に入れることなしに自転車を持ち込める列車。多分JR東日本管内の路線では初めての試みではないでしょうか。1車両あたり2台までと積載車両数が少ないため、予約のキャンセル待ちまであるとか。上野駅を目的地と考えると、そこまでの一次交通の時点でハードルが高いことは否めませんが大きな一歩と言えるのかもしれません。ランドナーや小径車を中心とした自転車が続々とホームを移動する姿はなかなかお目にかかれません。乗客の中にお茶の水博士のような被り物で有名なあの方もいらっしゃったりして自転車業界の注目度の高さを垣間見ることができました。
荒川を渡るあたりから雲行きが怪しかったのですが、牛久駅で雨混じりの雹が降り出し、土浦に着いた頃には土砂降りに。土浦駅から会場までは3キロメートルほどですがサイクルトレインに乗車してきた方々のほとんどは土浦駅で雨宿り。私たちはバスでの移動ですので雨宿りはせず、駅前にあるスーパーマーケットで食料品の買い出しに。その後コミュニティバスで会場まで移動しました。
会場で受付を済ませてまずは出展されているお知り合いの方にご挨拶がてら会場を一周。その後設営する場所を決めてテントを張ります。雨は小降りになったものの時折強く降ったりして荷物の置き場に右往左往しながらの設営となりました。予行演習なしで初めて張ったニーモのアトムでしたがレインフライを表裏逆に張った(その後修正しました)以外は特に問題なく。設置された姿はイマイチですがまぁよしとしましょう。
会場には多くの来場者…と言いたいところですがそこは雨模様。宿泊予約者以外の来場者はそう多くなかったと思います。雨でテントに篭っていた宿泊予約者が多かったようにも思えましたね。気温も低かったので。
夕方になってお腹が減ってきたので、少し早めの夕飯を。アルコールストーブで肉を焼いてみましたが意外とできるものですね。軽量の焚き火台も持参したのでそちらでは公園内に落ちていた枯れ枝を拾ってお湯を沸かしお茶とスープを飲みました。冷えたからだに温かい飲み物はいいですね。百均商品のみで作った材料費200円+消費税の自作ULテーブルもいい仕事をしてくれました。
日が暮れる頃、霞ヶ浦の方から月が。写真ではうまく写っておりませんが、とても綺麗な月がのぼってなんとも言えない素敵な風景が広がりました。
夜は打ち上げ花火やトークショー、チャリティーオークションなどイベントが盛り沢山。チャリティーオークションでは憧れの品を嘘みたいに安く入手できるかと思えば定価で競り落とす男前な人も多くいて参加者の熱気を感じることができました。
今回は徒歩キャンプと言うことで極力荷物を軽くした結果、寝具に工夫が必要でした。代表はタイベックシート、エアマット、寝袋にダウンジャケット等を着用、店長はタイベックシルバーシートにウレタンパッド、寝袋にダウンジャケット等を着用することに。夜の気温は5度程度にまで下がりましたがこの装備で朝までぐっすりと寝ることができました。
早朝、おとなりで宿泊していた親子のお子さんの声で起きると西の空に大きな虹が出ていました。天気は相変わらずはっきりせず、前日の夜からテントのフライシートにつき始めた結露は雨かよと思うくらいの量に。とりあえず前室に置いてあった調理用品などの結露が少なかったことがありがたかったです。
朝食直前にアルコールストーブの燃料をぶちまけてしまいましたがお湯を沸かす程度の燃料が残っていたので一安心。と思ったら結構な雨が降ってきましたのであずまやで雨宿りしつつの朝食となりました。木の下で宿泊していた方々は慌てて撤収作業を。皆様手馴れた手つきで坦々と撤収作業をされていたのが印象的でした。
雨は止むどころか強くなってきてしまい、テントを撤収したくても移動できないほど。雨具を持ってこなかったことを後悔しても後の祭り。出発前日の夜まで2日とも晴れ予報となっていればUL装備の私たちが雨具を持っていく必然性は低くなりますし仕方ないですね。それでも少しずつ雨が小降りになってきたのでテントが設営されている場所まで走って移動、ささっと撤収作業を済ませました。
撤収作業が終わってからしばらくして天気が回復。何だかなと思いつつも撤収作業が終わってしまったので帰ることに。お世話になったショップの方々や主催者さんにご挨拶して会場を後にしました。
今回は初めての徒歩キャンプでしたがなかなか楽しかったです。そして、魅力度最下位と言われる茨城県ですがとても美味しいものが多く、ホスピタリティも最高でした。何故魅力度最下位なのか理解に苦しみます。霞ヶ浦や筑波山などのサイクリングコースあり、宿泊施設なども充実していて食べ物も美味しい茨城県。魅力度も認知度ももっと上がっていくといいですね。なお、今回のBIKE&CAMP KANTOUの来場者数は約500人とのこと。悪天候の割には来場者は多かったのではないかと思います。