11月5日(水)、東京ビッグサイトで開催されたJapan Mobility Show 2025に行ってまいりました。
過去には東京モーターショーとして開催されていた日本最大の自動車イベント。訪れたのは多分30年ぶりくらい。以前に訪れた時とは雰囲気が全然違いました。モデルさんたちが車の隣に立って、その様子を多くのカメラ小僧が撮影していたのは今は昔。時代の流れを感じます。
ゆりかもめの東京ビッグサイト駅で降りますと、他のお客様もどっと降車しました。平日にも関わらずこの人数ですか?と思うほど多くの人たちがビッグサイトに向かいます。開場時間直後と言うこともあってか、ビッグサイト前は多くの人たちが並んでいました。今までであれば長蛇の列を見てイライラしそうではありますが、大阪・関西万博で行列に慣れたこともあって全く気になりませんでした。

まずは東棟から。入口を入るとすぐに本田技研のとてつもなく大きなブースがありました。そこで気になったのはMicro EVと言うコンセプトカー。シティを小型化したような出立ちで隣に展示されていた電動自転車はモトコンポのよう。Micro EVに車載出来るようには見えなかったのですが、実際には車載出来るのでしょう。

SUZUKIのブースには原付一種の電動バイク1が展示されていました。久しぶりにペダル付きの原付を見た気がします。SUZUKIのブースではセニアカーなどの福祉車両が気になりましたね。動物のような姿をした四輪車は軍用車かよと思わせる感じでした。



AMGのGシリーズを軽く見て次に向かったのはBYD。海外勢が何が何でも製造しない軽自動車(スマートは作りましたが)を普通に作ってきましたね。商業トラックも今回初めて見ましたが、ぼんやりしていると国内のメーカーはやばいんじゃないかと思ったり。


やばいと言えば、起亜。こちらは福祉車両が気になりました。車椅子対応の車両が展示されていましたが、注目は車椅子を車両のサイドから車載出来ること。今までなかったこと自体不思議なのですがこれは非常に便利ですね。形式認証取得の申請中とのことで来年から販売したいと伺いました。キャンピングカーも展示されていましたが、こちらの魅力的なものでした。



次に行ったのは日野自動車のブース。こちらでは「リトルモンスター」と呼ばれるラリー仕様のレンジャーを見たかったのですが、何と運転席に座ることも出来ました。


YAMAHAのブースではプロトタイプの電動自転車に注目。バッテリーがどこに装着してあるのかわからないくらい薄くコンパクトになっていました。ランドナー仕様の自転車も展示されていましたよ。BROOKSのサドルがカッコよかったです。


お昼ご飯を挟んで向かったのは西棟で出展している日産自動車。色々ありましたが、非常に大きな区画を使った出展は小さな子供から大人まで楽しめる内容でしたね。これからも是非とも頑張ってもらいたいものです。


次に向かったのは三菱自動車。こちらではラリー仕様のトライトンを見に。実物は思ったよりデカかったです。

BMWはブタ鼻が少し小さくなった車両を展示。しまいにはブタ鼻にタイヤがついただけの車になってしまうのでは?と言う画像がネットで流れていましたが、さすがにそれはなかったようです。

MINIはポールスミスがデザインした車両を展示。シンプルなデザインで素敵ですね。それにしてもMINIは近くで見るともうミニと言うサイズ感ではないです。車高を除けばカングー2並みの大きなにも思えました。



続きまして南棟へ移動してまずはトヨタ自動車のブースへ。ブースと言うよりも小さなパビリオンのようです。昔のトラックや乗用車が入口付近に展示され懐かしさを演出。一歩ブース内に足を踏み入れると、目の前には子供用の小さな乗り物が展示されています。会場内の大きなスクリーンには雨の日に子供を自動運転で迎えに来たり、友達同士で移動する様子が動画で流されていました。




次に見たのは、次期ハイエースとの噂があるハイエースコンセプト。ハイルーフのワイドタイプをベースにしたような車体にラグジュアリー感満載の車内。商業車ではなく乗用車としてのハイエースの色が濃い感じでしたが、室内空間はかなり広めなので商業車としても十分使えるのではないかと思っています。



後ろを振り向くと、大阪・関西万博ではついにその姿を見ることが出来なかった空飛ぶクルマがど〜んと展示されていました。


お向かいのダイハツブースではお目当てのダイハツミゼットXを見ることが出来ました。前席は運転席のみで後部座席は2つシートが見えました。ハンドルにアクセルとブレーキのパドルがあってそれを使って運転するようですね。少し離れた場所に初代ミゼットも展示されていてなかなか良かったです。



最後にお土産やトミカコーナー、Out of KidZania in JM2025のある南棟4階に移動。今まで販売されたトミカがずらっと並んでいる様子は圧巻。こんな車両まであったの?と言うものもあって非常に興味深かったです。トミカ販売コーナーでは会場限定のトミカを買おうと大きなお兄さんたちを中心に多くの人たちが集まっていました。





この他にもキャンピングカーや部品等の展示もありましたが今回は見学せずに帰ることに。久しぶりの自動車展示会は展示方法こそ過去に行った展示会とは違っていましたが、夢のある空間を見せてもらえると言う楽しさは過去から連綿と続いているものだと思いました。
ここ何年かのトレンドではあるとは思いますが、超小型車両の展示が多く見受けられた気がします。1人乗り用や乗車定員の少ないコンパクトな車両が登場するのは嬉しい反面、その反動で自転車が隅に追いやられる時代が来るのではないかとも感じました。
そう言えば私の愛車であるボルボのブースがなかったけれど日本は展示するほどの価値がないってことですかね。
- 令和7年4月1日から指定された新たな原動機付自転車の区分。それまでの言動付き自転車の区分と同じ50cc以下の出力のものをいう。 ↩︎