6月某日、お店はお休みをいただきまして某ライドイベントで知り合った方と和歌山県でライドをしてきました。以下の文章は当店代表が執筆したものとなります。
遡ること、2023年9月。京阪サイクルトレインで行く秋の宇治お茶ライドツアー。そこで同じグループで走った方と今年4月のCYCLE MODE TOKYOで再会しました。そのときに和歌山を走りませんかとお誘いいただきまして、その計画がようやく実現しました!
和歌山県と言えば、総延長1,487kmにも及ぶ太平洋岸自転車道の終着地(出発地)です。当店の近くの道路はその太平洋岸自転車道に指定されており、この道を辿っていけば和歌山県にまで行けるのだなと思ったりしていた訳ですがさすがに自走で行くのは日程的にも体力的にもかなりキツい。自転車がダメなら車があるじゃない、と言うことで現地までは自動車輪行で向かいます。ライド前日に前乗りするとは言え、移動距離は道南の函館市から道東の釧路市とほぼ同等(わかりづらい)。無給油で移動できるのか、そもそも何時間かかるのかまずは調べてみました。
距離的には570kmほど、休みなく移動すると7時間ほどで現地に到着するようです。今回移動に使う車(ルノーカングー)の燃費を考えるとギリギリ無給油で行けそうな気もしましたが、念のため愛知県あたりで高速道路を降りて給油し、野営地も車中泊が可能となっている場所を選びました。と言うことでまずは高速道路に乗る前に1度給油して高速道路を乗り継いで一路紀州へ。想定よりもガソリンの減りが少なく、現地までどころか往復しても大丈夫そうなほど。ですが、万が一に備えて愛知県と三重県の県境付近で一旦高速道路を降りて給油しました。夜、野営地に到着。近所のコンビニで夕飯を調達し、さらに近所のお風呂で入浴。翌日のライドに備えます。そう言えば海岸沿いの国道を通った時、多くの津波避難施設を見かけました。南海トラフ地震に備えたものと思われますが、関東ではほぼ見かけないのでちょっとびっくり。むしろ関東で見かけないことで地震への備えは大丈夫かと心配になってきました。
翌日は早めに目が覚めたのですがライドに同行してくださる方は既に近所でヒルクライムを1本やってきたとSNSに投稿されていましたので待ち合わせよりも早い時間帯にライドに出発。
那智の滝近くにある大門坂駐車場を出発し、まずは妙法山のヒルクライム…を車でやって見通しの良い場所にて撮影。普段見る近所の海とは違い、非常にダイナミックな風景に感動しました。そこで軽くヒルクライムの練習(20mほど走行)。なかなかきついですね。
一山越えるとそこには日本の原風景とも言える素晴らしい風景が広がっておりました。通る車もほとんどない場所。ライドにはうってつけの場所でした。坂の斜度を除いては。とは言え、今回は平坦地のライドと言うことで、ここは車で移動。途中の色川神社は境内がふかふかの苔で覆われていて何とも荘厳な雰囲気。近隣にキャンプ場もあって行楽地としては非常に穴場だなと思いました。
下界まで車で下り、那智勝浦駅前まで移動して昼食。川柳さん で鉄火丼をいただきました。「大」を注文したのですが美味しくてぺろりと完食(笑)。今回のライドに同行したムクはお店の前で待機。しっかりと看板犬を務めておりました。川柳さんは料理もさることながらおもてなしも素晴らしいお店でした。ごちそうさまでした。
昼食をいただいてから道の駅虫喰岩まで移動し、そこからライドスタート。古座川沿いをのんびりと走ります。川の水がエメラルドグリーン。山々も新緑が目に優しく、車は少なく、舗装も綺麗、とても走りやすいルート。古座川に架る沈下橋→一枚岩→瀧之拝太郎を巡り、虫喰岩まで戻ってきました。走っている間は店長とムクは車で移動。行く先々で待機して写真や動画を撮ってくれました。
魅力満載の和歌山県のライド。今回残念ながら参加できなかった方もいらっしゃったので次回は是非一緒に走ってみたいです。その際にはサイクルトレインを活用してみたいと思います。最近になってJR東海も重い腰を上げて短い区間ながらサイクルトレインの実証実験を実施しました。こちらも是非実現してもらいたいところです。