昨年に引き続きまして本年もサイクルモード東京に出展いたしました。今年は葉山自轉車市場さんとの共同出展。ここのところ毎週末イベント出展をしていたのですが今回も休む間もなくサイクルモードの出展準備。出展毎に出展会場の来場者がどんな方々なのかを予想して商品をセレクトするので(小物類の商品の品揃えを主に変えています)その選別作業も意外と時間がかかりますが、多くの方々とお会い出来る楽しみを胸に作業を進めます。
今年の会場はチケット販売エリアを挟んで本会場とは反対側にあるホール。飲食スペース、ハンドメイドバイシクルエリアに加えて今年新設されたプロショップの販売エリアが設置されたこじんまりとした場所です。全体的に出展社が減少したようでヴィンテージBIKEマーケットエリアもちょっと寂しくなりました。昨年まで多く見られた中華系の出展社が減っているのは何かの前触れなのかなと感じたりしました。本会場が2つのホールに分断、それも道路を挟んで分割されてしまったこと、東京ビッグサイト駅や国際展示場駅から一番離れたホールになったこともちょっとした懸念材料でした。コミケだと良い場所だと言われましたが、本当ですかね。
イベント開催前日の搬入日。設置されていた看板を見て当店が出展するエリアが無料で入場出来ると知りました。聞いてみると他の出展者様もこの日正式に知ったとか。噂程度で出展場所が無料エリアになるとは聞いておりましたが、公式サイトでは直前までアナウンスがなかったと思います。もっと早く知っていれば告知できたのになぁと思いつつも終わったことは仕方がないですね。
出展の商品の運搬をお願いしている葉山自轉車市場到着を待って出展準備。エリアの入口に配置されたプロショップによる物販エリアにはウエムラサイクルパーツさんとカトーサイクルさんがどーんと出展。気合いの入り具合がヴィンテージエリアと違います。
イベント初日。天気は晴れ。経験則上晴れると来場者が少ないと言うことはわかっていたのですが、本当に来場者が少ないよね…などと思っていたら一般来場者に先駆けて販売関係者が入場する時間になるとどっと人が傾れ込んできました。こちらのエリアの先頭に並んでいたのは当店のお客様だったのであの方は販売店の方だっけ?などと思っていたら無料エリアだけ入場時間が30分早いと知りました。来場された皆様はプロショップ目掛けてドッと。パニックと言っても過言ではない混雑ぶりを後ろのエリアから眺めておりました。ウエパさん、カトサイさん以外にも広島県のGrumpy cycle shopさん、群馬県のサイクルショップタキザワさんと錚々たるメンパーがプロショップエリアに参戦。その集客力に圧倒されっぱなしでした。プロショップの出展に来られた方々がポツポツとヴィンテージBIKEマーケットエリアに流れてきてくれるのはありがたかったですね。商品を買って下さってくれたらそれは嬉しいことなのですが、初めてヴィンテージロードバイクの存在を知ったと言う方が多く、カッコいい、可愛いと言って頂けるだけでも大きな収穫だったのではと思いました。時折本会場の方(東7ホールだけですが)に偵察に行きましたが、人が少なかったですね。一番人がいたのはプロショップのエリアだったんじゃないかと。そんな感じで17時に終わる…と思っていたらクローズは18時。確認作業の必要性をひしひしと感じました。
イベント2日目は雨天の天気予報でしたが前々日になって晴れの予報に。この日もプロショップエリアはもの凄いことになりそうだと思っていたのですが前日のようなオープン前の行列がほとんどありませんでした。オープン時間の9時半になっても来場者はそう多くなく、むしろ本会場の入場列の方が長かったです。と言うことで前日とは状況が全然変わりまして本会場の方はもの凄い人出。やっと例年のサイクルモードのような雰囲気になりました。例年になく静かなヴィンテージBIKEマーケットエリアでしたが少ないながらも来場されたお客様、フォロワーさん、知り合いの方々が来て下さったのがとにかく嬉しい。思いがけずヴィンテージロードBIKEマーケットエリアに迷い込んだ(?)来場者様に新たな世界を知ることが出来ましたと言って頂けることも嬉しい。
今回葉山自轉車市場さんが出品した自転車の中に1台、異彩を放つ存在が。1930年代後半に製造されたと推定されるフランス車。ジュラルミンで製造されたその車体の重さは8.9kg、その姿はほぼ今の自転車と同じ。100年ほど前には今の自転車の原型が完成し、それから100年経ってもその形状はあまり変わっていないことに驚かされました。大阪万博のフランスパビリオンに置いてもらいたいかも。
新たな出展場所などに戸惑いつつも無事2日間を終えることが出来ました。今回感じた例年との違いは、外国人の来場者、特に東南アジア系の方が多かったですね。その方々も簡単な日本語や通訳アプリを使って買い物をして下さいました。来日しやすい環境と翻訳アプリの力は凄いと感じました。そして今まではなかった中華系出展者様からの営業活動があったこともちょっとした驚きでした。今までですと観光で来日したんかよと思うブースが多かったように見受けられたのですが、もしや今後は本腰を入れてくるのか?などと感じた次第です。来年は4月25日(土)、26日(日)の開催が決まっているようですがヴィンテージBIKEマーケットが来年も存続しているようであれば出展を前向きに検討したいと思います。とは言え、今年の一般入場者数は2日間とも10,000人を下回ったとの報告もあり、来年以降出展の訴求効果や費用対効果があるのか慎重に見極めないといけなさそうです。
主催者様、出展者様、そして何より来場された皆様、楽しい時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。