2024年5月11日、12日、今年で10回目の開催となるEROICA JAPANが開催されました。昨年に引き続き伊豆での開催となりました。今年は伊豆箱根鉄道駿豆線韮山駅に近接する韮山時代劇場がスタート・ゴール地点。昨年の修善寺駅前とはまた違った魅力を持った場所です。当店はこのイベントで開催されるサイクルフリーマーケットに参加しました。今回のブログは店長の視点からの内容となります。
夜明け前(島崎藤村か)にお店を出発。いつもは激混みの国道134号線はガラガラ。ガソリンも補給していざ伊豆へ。非力なハイエースなので最短距離で韮山に到達できる箱根越えのルートは避けて三島から伊豆縦貫道経由で韮山まで。現地には6時少し前に到着しましたが、少し息が白かったですね。すでに大会事務局の皆様方が忙しそうに動いていらっしゃいました。
搬入時間直前までフリマの場所がわからず、右往左往しましたが出展者全員が全ての出展者の荷物の搬入を手伝うと言う団結力の強さであっと言う間に荷物の移動は終了。以降それぞれのお店のディスプレイ作業に入ります。フリマ会場はメイン会場の裏手にあってちょっとわかりづらい場所ではありましたが(そして午前中はとにかく寒かった)雨の心配がない場所での設営が出来ただけでもありがたいことです。当店はウェアとグローブを持ってきましたが、ビブとシューズを持ってくるのを忘れてしまったのは大失敗。ドイツの協賛企業様がメイン会場で当店の商品とかぶる商品を安価で提供していたのも当店にとっては非常に辛かったですね。円安の時期にユーロ圏の商品を日本で扱う現実をまざまざと見せつけられることとなりましたが、こればかりはどうしようもないですね。
とまぁ商売的には良い話ばかりではなかったのですが、それでも当店の商品をお買い求め下さるお客様がいらっしゃるのは本当にありがたいとしみじみ思います。商品をお買い求めにならなくても多くの皆様とお話しできるのも楽しくて良いですね。朝早くからの活動だったので午後の時間帯は睡魔との戦いとなりましたが、気がついてみれば結構商品が売れておりました。ありがたや。富士山がくっきりと見える好天の影響もあってか、地元の方々も多くいらっしゃっていました。地元の方々にイベントを認知いただけるのは重要なことだと思いますね。
11日はエロイカのレギュレーションには関係なく、どんな自転車でも参加できるホビーライドが開催されました。コースは2つ。ショートコースの80キロとさらに短い30キロのコース。30キロのコースには小学校3年生の男の子がシングルスピードの自転車で参加していました。男の子が嬉しそうに完走のお土産であるおはぎを手にしていたのが可愛かったです。ちなみに伴走していたお父さんは翌日、ショートコース80キロをモゼールで走っておられました。
お土産用に完走者に配られたおはぎですが、実は地元では超人気店のおはぎでしてたくさん並べられたおはぎの紙袋を見た地元の方がお買い求めにいらっしゃったのですが今回は販売なしと聞いてありゃー、となる場面を数え切れないほど目撃しました。そのおはぎのお店がスポンサーをされているアドベンチャーツーリストの今泉瑞季さんも会場にいらっしゃり、完走者におはぎを手渡しされておりました。今泉さんは日本で2人しかいないウルトラマン・トライアスロンの日本代表として今夏開催されるウルトラマン・トライアスロンに参加予定。今泉さんと当店代表とは昨年エロイカジャパンの試走のため伊豆の国士峠を当店代表が登坂している際にトレーニングで反対側から登坂してきた今泉さんにお会いしたことがきっかけで知り合った仲。この日は当店代表がおはぎのパッキングとパッキングされたお土産の手渡しのお手伝いをさせていただきました。
イベント開催時間終了後、軽く撤収作業を行ってから買い物をしつつ本日の宿泊地へ。宿泊地は会場から車で15分ほどの場所にある古民家の宿泊施設。出展者、メカニック、出走者の皆様と一緒に泊まります。疲れからか皆様会話が少ないことよ。翌日のロングコース(サムライコース)に出場する方もいらっしゃるので皆様早めのご就寝。
翌12日。出走者とメカニックの方は夜明け前に宿を出発し、出展者は大名出勤。忘れ物がないか、消灯したかを確認していざ出発。現地に到着してまずはテントの設営。
ロングコースやミドルコースの出走者がスタートした後のちょっとまったりした時間帯からフリマはスタート。当店代表が出走したショートコースのスタートを見送ってからはさらにまったり感が増します。この日は前日とは違ってウエアをお買い求め下さるお客様が多かったですね。
それはそれとしてやはりメインイベントであるライドに参加する方々がスタートした後はめちゃくちゃヒマですね。この手のイベントではあるあるなのでさほど気にはならなかったのですけれども、前日の早起きがたたってとにかく眠い。昼食を食べた後は意識不明になりかかりましたが何とか体裁だけは保ちました。そうこうしているうちにサムライコースの最初の完走者が到着。公称183.8km、獲得標高3852mを10時間半ほどで走破。獲得標高は実際のところ4500mほどあるとの噂もありますが、だとしたら正直変態凄すぎですね。毎年ブッチギリでトップゴールをしていた外国人のおじさんは今年は不参加だったのか残念ながら見かけませんでした。
実は当店代表は今年「も」ライドにエントリーしておりました。事情をご存知の方もいらっしゃると思いますが、代表は3年前のエロイカに初めてエントリーして100キロのコースを走ったのですが途中落車し舟状骨骨折等でDNF。長期間にわたるリハビリの後の昨年は天候不良にて80キロコースをDNSしました。天候不良でも走行出来ないことはなかったと思いますが、骨折の影響で以前よりも握力が低下したと言うことで下り坂での危険性を考慮した結果、DNSを決断した次第です。
3回目の挑戦となるこの日のために早朝から登坂トレーニングや下り坂でのブレーキングテクニックの練習等を重ね、今回は80キロコースに挑戦する予定でしたが前々日の夜から右中指に違和感が出てしまい、前日には触られるだけでも痛いくらいに。熟考の末、翌日のスタートまでに完治しないことを想定して30キロコースにエントリーを変更する苦渋の決断を下した代表。かなり辛い決断だったと思います。結果としてはたまたま同宿者されたお医者様から応急処置ではありますが色々とアドバイスをいただき、ライド当日は出走できるまでに回復しました。3度目の正直で完走した代表。今までの苦労が全て吹き飛んだ瞬間でもありました。代表のライドの様子につきましては、EROICA JAPAN【出走編】をご覧いただければと思います。
フリマの営業時間が終わって撤収作業をしているとほんのわずかではありますが降雨が。しかし特に濡れることもなく撤収を完了し帰路へ。途中夕飯を食べて帰社したのは22時半ごろ。当日に帰ることができるのは大変ありがたいです。
2日間体力の消耗は大きかったですが、楽しい時間を過ごすことができました。主催者及びボランティアスタッフの皆様、協賛企業の皆様、イベント参加者の皆様、ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。そしてお世話になりました。来年また伊豆でお会いいたしましょう。