沼。
沼。

沼。

 こんばんは。

 Eテレに「沼にハマってきいてみた」と言う番組があります。さまざまな沼にハマっている人たちが語る比較的ライトな番組で、結構楽しんで観ています。

 沼と言えば、キャンプでは道具沼、ロードバイクであればサドル沼やら何やらと、結構沼にハマる人は多いかと思います。キャンプの沼は他の人と被らないような道具に走る方が多く見受けられますが、ロードバイクの沼は比較的他人と被っても良い感じかなと思ったりもします。例えば、シマノのコンポーネントならデュラエース、カンパニョーロならスーパーレコード、スラムならRED(で合ってますかね?)と、最高位グレードが一番良いと言う方は多いのではないでしょうか。たしかにグレードが上がれば軽量化を図ることができたりするのですが、実際に使い比べてみると世間で言われるほど差がわからないような気もします。かく言う私がカーボン車に奢っているのはスラムレッドなのですが(それも電動)、元々本体についていたアルテグラとどう違うんだ?と言われるとせいぜいスプロケットの端数が多くて坂が登りやすい、と言うくらいでそれ以外の違いは正直よくわかりません。知ったかぶって「こんなところが違うんだよねー。」などと言うこともない訳ではありませんが、確たる根拠もないので簡単に論破されそうです。

「格付けチェック」なる様々な食材やマテリアルをブラインドテストするテレビ番組がありますが、安い食材などにうんちくを語ってはみたものの、実は全然違っていました、なんてことが往々にしてあったりしてなかなか面白い番組なのですけれども、この番組を観て思うのは、結局自分の感性に合致していればモノの金額は関係ないんだな、と言うことです。金額が高い方に振れるか、低い方に振れるかはその人の感性次第。他人の意見、先人たちの経験や技術も大切ですが、最後は自分がどう思うかが大切です。他人や先人たちにリスペクトしつつも自分の感性に素直になって選ばれたものがあなたにとって一番お似合いなものになることでしょう。

 感性はいつまでも保守的になる必要はありません。日々の様々な刺激や経験によって感性が研ぎ澄まされれば、嗜好も自ずと変わるはず。感性が変わって今まで手元にあったものが気に入らなくなったら新しいマテリアルを手に入れましょう!

…と言いたいところですが、現実的には懐具合が良くない限り、簡単には買い替えやら新規購入はできませんよね。売る側の立場からしますと、商品をお買い上げいただきたいのは山々ですが、購入を強要(?)したり、セールストークで言いくるめるのは如何なものかと思います。いや、正直なところ買ってもらいたいんですよ、ホントは。でも最後はお客様がお決めになること。私たちの仕事は購入の可否を判断するお手伝いをするところまで。

 そんなふうに思っています。

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