イタリア出張記【5日目】
イタリア出張記【5日目】

イタリア出張記【5日目】

 5月30日。この日はエロイカが開催されるモンタルチーノに向かう。宿泊地のシエナからは1時間ほど。丘陵地帯の中にある小高い丘の上にある集落がモンタルチーノである。

 途中、少々寄り道を。生い茂った木々に囲まれた未舗装の道(Colle Pinzuto)にあったのは宇宙人タデイ・ポガチャルがストラーデ・ビアンケを3回制した記念碑。ぱっと見墓標にしか見えないのだがサイクリスト達がポガチャルがここで撮影した時のポーズと同じポーズで記念撮影をしていた。なお、ポガチャルは今年のストラーデ・ビアンケで優勝し、最多優勝記録を更新した(自転車レースであるストラーデ・ビアンケはエロイカをリスペクトして生まれたものと言われている。)。

 モンタルチーノに到着。駐車場探しに苦労したがとりあえず場所は確保出来た(近藤さん、ありがとうございます)。まずは受付を。今回出場する当店代表の名前も掲示板に掲示されていて気分があがる。受付内にある地図と貰った地図でエイドステーションの数が違っていたのはおおらかと言うかいい加減と言うか。受付内にある地図では1箇所、貰った地図だと2箇所だったのだが、ライド距離などを考えると1箇所と言うことは考えずらい訳だが(実際には2箇所であった。)。

 ここでエロイカの創始者であるジャンカルロ・ブロッチ(Giancarlo Brocci)氏と遭遇。気さくに話しかけてくれた(マルコに)。

 受付終了後、スタートゴール地点へ。踊っている人、カフェでのんびりしている人、記念品を受け取る人などなどでごった返していて否が応でも気持ちが昂ってくる。可愛いチンクチェントやピアッジオ・アペなどが駐車されていて大興奮。アぺは日本にも少量が輸入されているが現物を見るのは初めて。色々と楽しい場所であった。

 そんなことをしていると声をかけられた。無料で髭を剃ってくれると言う。髭も伸び放題だったので快諾。結構いい感じで整えてくれた。寄付の箱があったので10ユーロを入れる。18時から髭コンテストを行うからエントリーシートを書いてくれと言われたのだが正装しないとダメだったようなので泣く泣くパスした。

 そんな髭剃りの場面をブロッチ氏が面白そうに撮影していたと後で知った。東洋人がここで髭剃りする姿が面白かったのかも知れないが誰かが興味を持つような図柄ではないと思う(苦笑)。

 午後、エロイカのクラブ組織であるCICLO EROICAが事前にコースをライドするイベントを開催するとのことであったが、申し込みをしなかったため当店代表はライド出来ず。しかしCICLO EROICAのジャージを着ていたことで一緒に記念撮影をしようと若干強引に誘われ、さらにスタートでは一緒に走らされると言う珍事が発生。沿道のカフェの客から拍手喝采だった上に写真撮影までお願いされる始末。世の中何がウケるかわからないものだ。

 ワインのお店やジェラート屋を回ったあとここで本来の目的である商品の買付をする。

 日本では虫食いや打撃跡があるジャージは敬遠されるので中古品に関しては慎重に商品を選ぶ。新品も念の為お店の許可を取って袋から出して確認。こちらではジャージとグローブを調達。そして今回の目玉である当店オリジナルジャージを作製することに。出来ればチェーンステッチで文字を入れたかったが文字数が多すぎるため圧着文字での作製となった。時間的な都合で4着しか作ることが出来なかったが素敵な出来で大満足。コーディネーターの近藤さんもいつの間にかご自分の会社のジャージを作っていた。

 スタートゴール地点からフリーマーケット会場に向かう。隣接する飲食エリアでは既にいい感じで酔っている人が多かった。フリマ会場に出展しているメカニックのカルべさん(イタリア人)のブースでレンタルする自転車を受け取る。軽く試走してみてサドル高などを調整して完了。前日に購入したレニャーノの梱包もしてくれると言うことでお願いする。

 この日の用事が終わったので宿泊地であるシエナに戻る。途中、鉄道車両が踏切で立ち往生すると言うアクシデントもあったが何とかシエナに辿り着いた。山岳地帯の最高速度が90キロメートルと言う謎の交通ルールがあるイタリアで夜間に山から降りてくるのは非常にスリルがあるものだ。と言うか怖かった。

 翌日は駐車場の確保の時間を考慮して早めの出発となるため、夕飯をパスして寝る。海外にいると言う緊張感もあってか、食欲より睡眠欲の方が優ったようだ。

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