茨城県土浦市にございますサイクルステーションサカタさんでのポップアップストア開催中、当店代表がつくばりんりんロードを走ってきました。以下は当店代表が執筆した文章になります。
ポップアップストアの開催時間の合間にライドをする予定で自転車を持ってくこととしていた私。普段乗っているチネリスーパーコルサはオーバーホール中ですので今回はALPSのランドナーを持ってまいりました。私のランドナーは東京神田にあったアルプス自転車工業のブランドであるALPSの初期の商品でパスハンターやクライマーなどが発表される前のものだと聞いています。製造は東叡社。
初日の午前中、サイクルステーションサカタさんの常連客の方のアテンドでつくばりんりんロードをライドすることに。アテンドして下さった方のバイクはご自身の苗字をダウンチューブに入れたアマンダのフレーム、木リムとアマンダのコンプレッションホイールの組み合わせにカモメハンドルバーとなかなか個性的な1台。ドロップハンドルに比べて比較的アップライトな姿勢で楽にライドを楽しめそう。
まずは土浦駅方面に向かい、すぐに堤防へ。地元の方しかわからない道を走っていきます。堤防左手には醤油屋さんの立派な蔵があります。ここもすごいのですが驚くのはこのあと。米農家さんの門構えがお城さながら。庭先には平屋の大きな家が。それが一軒だけでなくずっと続く街並み。路地に入っても、寺社かと思うほどの街並みが続きます。感心しながら走っていると、一面広がる田んぼから小田城跡、そしてつくばリンリンロードに入っていきます。こちらのサイクリングロードは今年の6月に初めて走った時、交差点で走る自転車が見えると手前で待つ車の優しさに自転車乗りは歓迎されているんだなと感じられて、すごく嬉しかったのを思い出します。小田城跡歴史ひろばでひと休み。この日は30度越えの暑い日。ご馳走になったジュースが体に染み渡りました。ここからスタート地点のサイクルステーションサカタまでは8キロほど。のんびりペースで走っていきます。ススキやセイタカアワダチソウ、そばの花を見ながら走ります。春には桜並木が続く道。春になったらまた走りたいと強く思ったのでした。本当に素敵なところです。
午後、Nakashima Cycle Factoryの中島代表からオススメのお店を教えてもらったのでポップアップストアの営業は店長に任せまたライドに。午前中に引き続いてALPSのランドナーで移動します。笠間栗のモンブランが食べられる、駅ナカのお店に行ってみることにしました。
土浦駅までは6キロほど。りんりんロードで向かいます。土浦駅の中にはブルーのラインが敷かれており、ラインに沿って自転車を押して中に入ることが出来ます。おすすめのお店の前にはサイクルラックが設置されています。駅ナカはどの店舗にもサイクルラックがあり、手軽に買い物ができます。自転車にやさしい街づくりが進んでいるとここでも感じることが出来ました。モンブランはその場で絞ってもらうもの。とても美味しく頂きました。
20日はNakashima Cycle Factoryの在庫車から私が乗ることが出来る比較的小さなフレームをお借りして軽く試走。まずはケルビム。ご存知今野製作所のフレームですがこのフレームは初代の今野仁氏が製作したもの。無駄な味付けのない、乗る人を選ばない車体でした。次にお借りしたのはALAN。こちらはブレーキレバー、チェーンリングとさらにはサドルまで肉抜き加工が施された車体。踏み込むとスッと進むレーシーな逸品。こちらはその後店長も試走してその乗りやすさに驚いておりました。ちなみにALANの写真は撮り忘れました笑。
ポップアップストア出展が終わった翌日の21日。Nakashima Cycle Factoryさんの在庫車である東京サイクリングセンター製のZephyrをお借りして土浦駅まで。東京サイクリングセンターは1955年に創業した都内のオーダーメイドスポーツ車専門ショップの老舗で、Zephyr(ゼファー)はこちらのオリジナルブランド(製作は東叡社)です。残念な事に2008年12月28日に廃業し、現存しておりません。
そんなZephyrに乗って、おすすめのどら焼きとたまごサンドを買ってサイクルステーションサカタに帰ってきたのでした。
茨城県は魅力度が低いと言われていますが、どうしてそう言った結果になるのか理由が知りたくなるほど魅力に溢れるところだと思っています。都心からも近く(弊社からも2時間程度)美味しいもの、素晴らしい景色がたくさんある茨城県。これから先も訪れていきたいと思います。