トスカーナ州シエナ県にあるガイオーレ・イン・キャンティ(Gaiole in Chianti。1997年にこの地で始まったエロイカですが、この村はトスカーナ州の寒村でエロイカ開始当初は人口が2,000人ほどだったとか。日本の限界集落のイタリア版と言ったところでしょう。エロイカが開催されるようになってから人口は2,500人前後で持ち堪えているようでエロイカの経済効果がないとも言えないようです。
エロイカの開催時期には8,000人近い参加者が集まるようですが、これに同行者などを含めると宿泊所や飲食店などがオーバーフローを起こすのではないかと想像がつきますね。実際これ以上の参加者の増加は運営的にもかなり厳しいようです。
シーズンオフのガイオーレ・イン・キャンティは第一村人発見すら困難な場所でした。車を止めてエロイカショップに向かった後、一旦荷物を車に収納して村の中心部の広場へ。そこには日向ぼっこをするお年寄り、自転車で爆走する小さな女の子、カフェで休んでいる人たちがいました。そんな村の広場に面した自転車グッズのお店が今回訪問したLa Bottega。ボッテガと聞くと日本人であればボッテガヴェネタを思い出す方も多いと思いますがボッテガとは小さなお店のことだそうですが、元々は工房や作業場と言う意味もあったとか。ボッテガヴェネタは「ヴェネト州の工房」と言ったところでしょうか。

さて、前置きが長くなりましたが、ラ・ボッテガはオーナーがデザインした商品やコレクションした商品がずらりと並ぶオシャレなお店。レイアウトも素敵です。エロイカのウェアが少しだけ安く売られていました。





このお店で偶然日本人の方と遭遇。聞けばジロ・デ・イタリアを観戦するためにイタリア各地を巡っているのだとか。この方は日本では有名なイタリアンシェフでしたようです。こちらではオーナーのコレクションであるジャージ、オーナーがデザインしたオリジナルジャージ、そしてグローブを調達。買い物が終わって店を出たものの、もう一度店の前を通りかかったらオーナーからこちらも見てくれと連れていってくれたのは1軒おいた場所にあったコレクションの置き場。普段は開放していないようですが、どう言う訳か中に案内されました。



中には最近の選手のサインが入ったジャージなどがずらりと展示されていました。反対側を見ると、古いローラー台や小さな自転車などが置かれていました。小さな自転車はレニャーノの折り畳み自転車。後で知ったのですが自動車に積んでピクニック先で乗るための自転車だとか。ふと見ると値札がついていて新品のジャージより安くてびっくり。「日本に持って帰れますよ。」とコーディネーターさんから声をかけられて即購入決定。オーナーが驚くほどの電光石火での購入となりました。

一応試走をしてみましたが、ブレーキシューがほぼ完全に摩耗していてほとんど止まれないこと、タイヤチューブに穴が空いているようでスローパンクのように空気が抜けていくと言う2点以外は問題がなさそう。と言うことで体積的にはこのお店で一番買い物をしました。
普段は静かなこの街で商売になっているかわかりませんが、楽しいお店でした。